(10) アルコールで中性脂肪があがる

一杯目だけは好きなお酒をチョイス!

 お酒の飲み過ぎは中性脂肪を増やす原因となります。しかし、アルコールはHDLコレステロールの合成や分泌を促し、HDLコレステロール値が改善します。お酒を飲む人は飲まない人に比べて、冠動脈疾患などによる死亡リスクが低くなることがわかっています。
 ただし、飲み過ぎは肝臓での中性死亡の合成を進め、血圧を上げ、動脈硬化を促進します。あらゆる病気による死亡リスクもあがります。お酒は適量を守ることが大切です。

種類()はアルコール度数 適量
ビール(5%) 中瓶1本(500㎖)
日本酒(12~14%) 1合
焼酎(20~25%) 0.6合
ワイン(11~14%) グラス2杯(200㎖)
ウイスキー(40~43%) シングル2杯(50㎖)

 中性脂肪が気になる人は、糖質だけでなく、アルコールの摂取量にも注意が必要です。過剰な飲酒は、肝臓で中性脂肪の合成が促進されるだけでなく、脳の抑制が利かなくなり暴飲暴食を招きかねません。

 とはいえ、お酒の席を毎回断るわけにいかないでしょう。そこで、最初の一杯目だけは好きなお酒を注文して、二杯目以降はあえて自分の苦手なお酒や飲み方にするのがおすすめです。こうした工夫をするだけで意外と飲み過ぎを防げるものです。

 お酒の適量は人によってそれぞれ異なりますが、上の表の数値が大体の目安となります。適度な飲酒はHDL(善玉)コレステロールを上げ、血行促進や心臓病の予防になるなど、体にとってよい薬となります。ただし、そもそもお酒が飲めない人や、いしから禁酒を告げられている人は、最初から飲まないようにしましょう。