肥満度を知る、BMIの算出と早見表

メタボリックシンドロームの診断基準

ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が、男性85cm、女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・血清脂質のうち2つ以上が基準値から外れると、「メタボリックシンドローム」と診断されます。



暴飲暴食や運動不足から肥満が進むと、血液中の糖の代謝を調整するホルモンのインスリンの働きが悪くなります。そうなると血糖値が下がらなくなるだけではなく、脂質異常症や高血圧の原因や、神経障害、網膜症、腎症、動脈硬化による心筋梗塞、脳梗塞といった合併症の発生率があがります。

 肥満度を表す指標として「BMI」という体格指数があり、

「[体重](Kg)÷[身長](m)の2乗」

で算出され、日本肥満協会では、この値が「25以上」を肥満と定義しています。このBMIが「22」になるときの体重が標準体重で最も病気になりにくいとされています。

(例)身長170cmの場合
   1.7×1.7×22=63.58
となり、これが理想の体重になりす。

人間が1日に必要な摂取カロリーは、

[標準体重(Kg)×[標準体重1kgあたりに必要なエネルギー(kcal)]

で算出され、もし年配の営業職なら、63.58×30=約1900キロカロリーとなり、1日に摂取してよいカロリーは約1900キロカロリーまでということになります。
 これを1日3食に割り振れば、1食あたり635キロカロリー程度です。これは標準体重の人が健康な現状を維持するのに必要なエネルギー-量であるため肥満で減量を目指す人はそれを下回るように調整する必要があります。