(4) 喫煙は動脈硬化のリスク大

血管いじめのタバコをやめる

禁煙すればすぐ健康になる?


 タバコを吸うと、LDLコレステロールの酸化が進み、HDLコレステロールが減り、動脈硬化が進んで血栓ができやすくなることがわかっています。
 喫煙を続ければ、動脈硬化による病気で死亡するリスクは50~60%も低下することがわかっています。


 
 最近は禁煙ブームの追い風もありタバコを吸わない人も増えてきていますが、喫煙の習慣からなかなか抜けられない人もいるでしょう。しかし、喫煙は動脈硬化のリスクを高める四大危険要子のひとつとして挙げられています(残りの3つは脂質異常症、糖尿病、高血圧)。また、タバコは肺がんや咽頭がん、白内障などの大病にかかるリスクが高まります。

 タバコに含まれるニコチンは、LDL(悪玉)コレステロールを酸化させ、真の悪玉(酸化LDLコレステロール)に変えてしまいますその他、タールなどが40種類以上の発がん性物質が含有されており、血液を通して全体にいきわたるのです。とはいえ、喫煙習慣を断ち切られるのは簡単なことではありません。まずは主治医に相談してみましょう。