(13) 3週間で内臓脂肪を落とす方法
①糖質を少しだけ減らす
中性脂肪を落とすには、内臓脂肪になりやすい糖質を控えてたんぱく質や食物繊維豊富な食品を増やす
糖質オフの基本的な考え方は、食事のあと急激に血糖を上昇させる糖質を控えて、内臓脂肪を蓄積しにくくする必要があります。しかし単に糖質をゼロにするのではありません。急激に体脂肪が減ると、からだは失われた分を取り戻すため脂肪を再び貯めようとしますし、栄養の偏りは害もあるからです。
糖質を少しだけ減らすというのは、食事に含まれる糖質を10~20%程度減らし、糖質の少ない食品に置き換えるやり方です。
1日あたりの糖質摂取量は、男性で250g、女性で200gが推奨です。糖質10%は、ご飯なら毎食ひと口分です。そしてその減らした分を、からだの組織を作る重要な栄養素であるたんぱく質や脂質を含む肉、魚、卵、乳製品などを摂れば良いのです。
たんぱく質不足は筋肉の減少を招き、脂肪を燃焼させる力を弱らせますし、基礎代謝量の減少から免疫力の低下につながります。
まず、炭水化物が多い「ご飯」「パン」「麺類」。ゼロにしてしまうとエネルギー不足やリバウンドの原因になるため少なめが目標です。比較的糖質が少なく食物繊維が多い「玄米」や「雑穀米」、「そば」、「ライ麦」がおすすめです。野菜の中ではデンプンが多い「イモ類」は控えたい食べものです。吸収の早い果糖を含む「果物」も食べすぎには注意です。糖と炭水化物が多い「お菓子」や甘い「清涼飲料水」は避けたい食品です。
からだを維持していく上で重要なたんぱく質や脂質が豊富な肉や魚は、積極的に食べてほしいものの代表です。また、良質なたんぱく質や脂質が豊富な卵は、1日3~5個のゆで卵を推奨します。カルシュウム豊富な乳製品も重要な食品のひとつです。
これらは、偏った食べ方をしない限り我慢することなく積極的に食べて下さい。また、糖質の吸収を抑制する食物繊維が豊富な野菜や海藻類も推奨食品です。これらには、ビタミンやミネラルも豊富に含まれていておすすめです。
②肉と卵をどんどん食べる
良質なたんぱく質を積極的に摂って資質の燃焼に有効な筋肉量を増やす
「糖質を少しだけ減らす」では、動物性たんぱく質をたっぷり含む肉と卵をどんどん食べることを推奨しています。動 物性たんぱく質は中性脂肪の材料になりませんし、私たちの体を維持するために大切な役割を担っている「アルブミン」の量を増やす効果があるからです。
血液中に含まれるアルブミン(血清アルブミン)は、たんぱく質の一種で、主に人間の体を構成するアミノ酸を体中の組織に運搬する重要な役割をもっています。アルブミン量は体にたんぱく質が足りているかどうかの目安になります。
アルブミンが十分あれば、筋肉量を維持し、適度な運動によって増やすこともできます。筋肉には脂肪をエネルギーに変えて消費する機能もあるため、やせにくく太りにくい体質になる、血中中性脂肪値を下げるなどの効果が期待できます。
一方、アルブミンの不足は、食事で摂った栄養が必要とする部位に運ばれない「新型栄養失調」を招き、貧血や免疫力の低下、筋肉や骨の弱化などの症状につながります。
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まずは1食から置き換えて見ませんか?
1.トップベージ
2.はじめに
3.取り扱い商品
4.中性脂肪とコレステロールの徹底解説
5.中性脂肪とコレステロールを下げる方法
(1)咀嚼の回数を意識する
(2)早食いをやめなさい!
(3)ニセ空腹に注意!
(4)食べることに集中しなさい
(5)カロリーの摂取量を気にしなさい!
(6)脂身の少ない食べもの
(7)コレステロール中性脂肪を下げる食べ物
(8)本当に危険な糖質過多
(9)小麦をやめなさい!
(10)アルコールで中性脂肪があがる
(11)脂肪酸について
(12)中性脂肪を下げる正しい食材選び
(13)3週間で内臓脂肪を落とす方法
6.病気になる前にすぐに実践しなさい!
7.中性脂肪とコレステロールのQ&A
8.健康診断の結果を見てみよう
9.脂質異常症の治療薬
10.肥満を知る、BMIの算出と早見表
11.中性脂肪が引き起こす三大生活習慣病
12.中性脂肪が引き起こすさまざまな病気
13.動脈硬化が引き起こす病気
14.女性は更年期以降のコレステロール値に注意