(8) 長寿ホルモンを増やそう!

負のスパイラルにご用心!!
アディポネクチンの値が
低いと万病を引き起こす

人々に健康をもたらすアデポクチンですから、値が低いと心筋梗塞や糖尿病といった病気にかかるリスクが高まります。

内臓脂肪を減らせばアディポネクチンは増える

アディポネクチンの数値は、血液検査で調べることが可能です。健康保険が利かない自費診療ですので費用は数千円とそれないにかかりますが、心筋梗塞や糖尿病にかかるリスクを知ることができるのであればむしろリーズナブルです。

 また血液検査をしなくてもよい、若いころの体重と現在の体重を比較することで、ある程度アディポネクチンの量を推測することができます。男性なら20歳の頃に比べて10kg異常体重が増加した人、女性は18歳の頃よりも8k体重が増加した人は、アディポネクチン値が平均以下であることが多いのです。

 なぜ分かるかというと、男性20歳、女性18歳の頃までで体の骨格や筋肉が出来上がり、その人にとってもっとも適切な体重と考えられるからですそして、その後に増えた体重はほどんどが脂肪の重さと考えれれています。つまり、若いころと比べて体重が増えている人は、その分内臓脂肪が増量していると同時に、アディポネクチンがへってしまうのです。
 またタバコを吸うことでもアディポネクチンが減ってしまうことも報告されています。下図を見ても分かるように。アディポネクチンが減ると動脈硬化やがんにかかる可能性が高くなります。だからこそ、内臓脂肪を減らしてアディポネクチンを増やす取り組みが必要となります。



アディポネクチンを増やすことは何歳からでも可能です。

 中性脂肪とコレステロールを下げる食事、生活習慣、運動は内臓脂肪の減少にもつながります。 アディポネクチンは遺伝的な要因で多い人、少ない人がいます。

 例えば、親や兄弟などの中に糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などを患った人がいる場合はアディポネクチンの値が低い 可能性があるので特に注意が必要です。一方、アディポネクチンが多い家系の人も、太っていて内臓脂肪が増えると値が下がるので油断は禁物です。